更に考えよう!

普遍性

現代の日本に於て真善美が衣食住に反映されないのは一言で言って日本には元来普遍性追求の姿勢が欠如する事にあると言える。 この普遍性追求姿勢の欠如するところに、それを前提に機能する西洋のシステムを導入した為に様々な問題を惹起しているとも言える。 その上、戦後プラグマティズムという、功利主義或いは実証主義を取り入れた為、経済復興には非常に効果を上げたが、所謂「人類の普遍的原理」の追求は言及される事無く50年間看過されてしまったのである。 時代は進み最早後戻りは許されず、間も無く21世紀を迎えようとしているが、この憲法の根本原理でもある「人類の普遍的原理」の追求無しに国際社会に合流するのには無理があり、先ずこの日本の特異体質を認識し、「個人」、「自由」ひいては「個人」の「自由」とは何なのかを考え「自由」な「個人」が一人悩む事の無い様、個人のレベルで何が出来るかを考える事は必須である。

柳田 芳秋

「日本人の大多数は、まるで魚か渡り鳥の群れのように、みんなのする通りに行動するのが、最も安全なる活き方だと、信じているかと思うような、個性の没却が常の習いになっている。これには我々のまだ知らない深い原因があり、これによってこの奇抜な風土に適応し、種の保存には成功し、しばしば繁栄の機会をつかみ得たのかもしれないが、その代りには背後に血と涙と汗と、少なく流れるを喜ぶべき液体が多量に流れる。デマゴーグの最も効を奏しやすい国であり、普通選挙の根っから張り合いのない国でもあったのである。」

Anything would happen in this wide world!

PROCEED AT YOUR OWN RISK!

【第二部】 【個人の自由】 【個人の自由から自由な個人へ】 【日本とは?】 【「甘え」の構造再考】 【国際個人学研究所】 【自己求心中心】 【HOME PAGE】 inserted by FC2 system