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柳田國男を継承する会

拝啓、益々御清祥の事とお喜び申し上げます。

やがて21世紀になんなんとする現在、曾て柳田國男が、

「今日は個人の自由だの平等だのを説きながら、なお依然として実地を省みない概括論を押し通そうとするのである。やがて馬脚を露わすにきまっている。」
といみじくも言った様に、日本は今その付焼き刃的な近代化が馬脚を露わしています。

後に遺された我々は今一度柳田國男が何を目的にして民俗学を提唱していたのかを確認して前に進む時期に差し掛かっていると思われます。

此の度、柳田國男の遺した数々のメッセージを現代に活かす為に、表記の会を設立するに至りました。 つきましては、柳田國男の研究に関する様々な活動をされて居られる、研究者の方々或いは関係市区町村の皆様の自由な交流の場としてご利用頂けます様お願い申し上げます。


こんな事を言っていたのも束の間、遂に時は21世紀になり、日本は相変わらずの世間主義人民共和国であり、柳田國男の提唱し続けていたものは何も実現していません。

特に今回の東日本大震災及びそれに伴う福島原発事故でみせたどたばた茶番劇は、かつての第二次世界大戦に於ける集団ヒステリアを彷彿とさせ、聖俗未分離のままここまで来てしまった日本をまざまざと表し、日本の特異体質が悉くこの事故に象徴的に表れています。

日本人は今回の事故を教訓にし、ここで意識改革を図らない限り、世界から取り残され、ファーイーストともファーウェストとも取れない、イソップの蝙蝠のように全と無の間を行き来し続ける事になります。

ここで再度柳田國男が「新国学」として提唱し続けたものを検証し直し、言わばイタリアルネサンスのような文芸復興運動としての柳田國男学を提唱させて頂きます。

皆様の活発な御意見をお待ちして居ります。          敬具

いにしえの人のこころを明らかにさとるさとりも神のまにまに


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